日本一低い山:日和山(仙台)


「日本一低い山」なんて「日本一短い川」と同じで限度が無いと思うが、「国土地理院が認めた」が正式基準らしい。これまで日本一低い山として大阪の天保山が有名だった。といっても富士山ほど皆が知っているワケではないのだが、会社で大阪出身の同僚が話題にしていたので以前から知っていた。

山登りを趣味とする者として今年の4月にUSJ観光のついでに行ってきて(後日書きます)、改めてWikipediaを確認したら順位が入れ替わってた。高い方の山も人工衛星からの測定によって穂高(3位)と間ノ岳(4位)が入れ替わったみたいだが、一番低い山の順位が入れ替わるとは・・・・かつ、仙台に2番低い山があったなんて住んでた当時は全く知りませんでした。

もともと日本二位の低山だったのが3.11の東日本大震災によって削られて、日本一位になった。震災の影が少なくなった仙台市にあって、日和山の周囲は震災の爪跡が残っている。この左の写真は家の門のみが残っている。一見、以前からの雑草まじりの原っぱにも見えるのだが、家の基礎のコンクリート部分はそこらそこら中に残っていて、陥没気味のアスファルトの道路とあいまって、在りし日の家並みが自然と浮かんでくる。特にこのお風呂が残った家跡が物悲しくて。

そんな場所にある日和山だからこそ、石積みの山も震災からの復興の意志を伝えるようで・・・。今年(2014)の4月ぐらいにニュースになったのに、もう沢山の人が訪れている。看板の下の自由書き込み白版には「東北Love」とか沢山のメッセージが書かれていた。こうやって日本一の低山と認定されることで、被災地に行くのを躊躇っている人が足を向けるようになるのならば、順位が入れ替わった事の価値があるというもの。

日和山という名前自体は宮城県の中でも石巻や名取にもあるし、どうやら各地にある名前らしい。個人的には日と和で意味深な気もするし、宮城県の中でこれだけ多い名前なら日高見とも関連してくると思うが、他に気になったのはこの高砂神社です。ここの6本の松は奇跡的に残っており、周囲が原っぱになっている分だけ、存在感が上がっている。門構えもしっかりしていて本殿も小ぶりながら凛としている。 高砂神社という名前自体がどれが総本社でどれが末社なのかも良く分からない。どうやら兵庫の高砂神社が一番有名みたいだし、百人一首でも「高砂」の名前が出てくる。周りの風景が印象深くて神社の由来の石碑の写真を撮ってくるのを忘れてしまった。。宮城の一ノ宮は塩竃神社だし、金華山松島の瑞厳寺も有名だが、もし日和山に来る事があったら、歩いて3分の途中にあるこの高砂神社にも行ってみてはどうでしょうか。

場所自体はナビを仙台港の七北田川の河口北側海岸に合わせるだけなので、そんなに迷わない。仙台東武道路で七北田川の橋を渡ってすぐに曲がるだけ。途中にお地蔵様が二箇所ほどあった。かろうじて残っている家も一階が津波でぶち抜かれていたりして、被災した人ほど思い出したくない記憶が蘇る場所だとも思う。

けど、今後は仙台観光の一つとして、震災の記憶を語り継いでいく場所として、有名になっていくのだろう。僕が来ている時にもどんどん車が来て、日和山の写真を撮っていた。この先、人が沢山くるようになると、改めて公園として整備されていくのかもしれないけど、今のような雑草メインの原っぱに埋もれた家の基礎とアスファルト。何も無い殺風景な光景に浮かぶ松と神社。

この時期に日和山に行けて良かったと思ってる。
 



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