意志とは何か 目標と誘惑と気分屋


 以前にも書いたように、意志に関して最近一番売れてるのが「スタンフォードの自分を変える教室」です。先日、本屋にいったらヨガDVD付きまで発売されててびっくりした。そこまでヒットしてるのね。

けど、本の中身自体は、結構普通。アマゾンのレビューで「精神的に深い知見は、この本では得られません」と書いてる気持ちは分かる。「欲求が強くなったらX分間でも座禅」とか、「呼吸をコントロール」とか意外とありきたり。「意志は筋肉のようなもので鍛えると強くなる」というのも、昔から言われていることだしね。

「罪のライセンス」は新しい知見だけど、大ヒットする理由としてはちょと足りないような。結局、昔から言い古されてきたことだけど、「何を言うか」でなく、「誰が言ってるか」の方が大事なんだよね。特に「やる気」を喚起するジャンルは。

この本はやっぱり著者の顔の作りも売り上げのXX%ぐらいに影響しているような。。個人的にはヨガDVDでの髪型がツボにはまって、「ここで買ったらアイドルファンと同じになっちまう」と思って意志で止めてます(笑。本人の理論・文章にはそこまで惹かれてないのに、DVDつきを買うってそりゃヤバイ。男性教授or女性教授でもおばちゃんなら、迷わず買わないのだから。


この本の前に意志系の本でヒットしたのが、その名もずばり「誘惑される意志」です。こちらは双曲線割引という点を始めて一般本で提示したんじゃないかな。美人本(以下、こう略します)でも「時間割引」で出てくるけど、それが双曲線型になってるというのがポイント。

けど、残念ながら文章が読みにくい。その点では美人本の方が読みやすい。こちらの白熊本(以下、こう略します)は、訳者のあとがきが一番読みやすいので、そちらを最初に読むのがオススメ。





で、両方を踏まえて書いていきます。

「今日もついついスナック菓子を食べてしまった」というのは誰が見ても意思が弱い。けど、「年末のお開き軽食パーティの時ぐらいはスナック菓子も食べるよ」を意志が弱いとするのか、それは結構難しい。年に1度ぐらい、状況に応じてルールを柔軟に運用する方がいいのも確か。そんな点を白熊本は結構書いてる。

両方の本に書いているように、意志とは誘惑されるものなんだよね。けど、魅力的な女性の誘惑に彼女と別れる決断をした男を、一般的に「意志が弱い」とは言わない。だから、本当のポイントは「誘惑」じゃない。問題は「今の彼女が大事」というルールはそのままで、一時だけズルっと行くのがダメ。

ここら辺までは皆が納得してくれるでしょう。
すると、理論的な組み合わせとして、

意志が強い気分屋

が存在することになる。けど、イキナリ言われると、この言葉は「スカートを履いた男」以上に違和感がある。だから、意志を真面目に掘り下げると「気分屋」を掘り下げることに伝播する。こんな事を考えているのは世界で俺だけかもしれないけど(笑

「気分屋」って、「気分でコロコロ変える人」だけど、何を変えるの?
そりゃ「評価基準」であり、「目標」なんだよね。意思が弱いとは、「目標は変わってないのに、目標から遠ざかる行動を選ぶ。直近の《快》に負けて」が正式定義だから、意志が強い気分屋は、やっぱり存在する余地がある。「意志が強い人」って、ネガティブイメージでは「堅物(かたぶつ)」だから、軽薄な感じのする気分屋と矛盾する。それが一般的な違和感の正体。

結局、両方の本とも「意志がなぜ生まれたか?」について正面から答えてない。白熊本は答えてるつもりみたいだけど(訳者あとがきにいわく)、シンプルにもクリアにもやってないと思う。個人的には、答えは一年生の動物と比較すれば出てくるんだよね。

じゃあシンプルにクリアに意志を定義したら、意志が強くなるのか?

うーん、あんまりショックを与えたくないけど、あんまり強くなりません。魔法の杖なんて無いよ。ただ、上記の両方の本を読んでも「自分が変わらない」と痛感する人にはアドバイスできるけど。そのアドバイスこそが「後悔が足らない」です。

なんで意志を強くするのに後悔が必要なのか?それこそが意志の生まれた理由につながるから。
こんなマイナーな意見は俺ぐらいだと思うけど、飯のタネじゃないんだから、その自由度は最大限に生かさないとね。誰の意見にも同意できなければ、自分で考えるしかない。それだけだから。

---
意志を強くしようと思ったらこちらの本に書いてあるように、つまらないぐらいのルールを守ることだよね。1週間以上。だいたい1ヶ月に近いぐらい。一番ダメなパターンは、うすうす守れないのが分かってるから、その分だけ最初のルールを厳しくするタイプ。それって、「守れない」が重なってどんどん自己フィードバック系がネガティブになるから。白熊本はここら辺にせっかく言及しているのだから、もっと分かりやすく書けばもっと売れたと思う。

こちらの本ではやる気を出すための4つの点を上げているけど、別に意志だろうとやる気だろうと、実際に行動に結びつくならどちらでもいい。


そして、これら4つの本に書いてない本当に大事なことは、「習慣化するためには毎日やれ」なんだよね。

「休日は走る」はダメ。なぜかって、リズムにならないから。毎日やってこそ体にリズムとして染み込む。もちろん運動する事がリズムとして染み込んでいる人が「休日は走る」という目標を立てるのは全然OK。自分がやりたいことならば年に1度だろうと、月に1度だろうと問題ない。けど、それって意志もくそも必要ないじゃん。

だから、体重が気になる人は「毎日○○する」が大事。なんでもいいです。腹筋だろうと何でも。そして、絶対に守れる数から始める。ただ、1日1回って、それはリズムにならんぞ。最低でも5分、できれば10分、本当なら30分は欲しいけど、流石に零時回って家に帰ってもできるのは5分ですね。そこら辺で私は嘘はつきません(笑


もうひとつ大事な事は、「しないという目標はダメ」

何故ダメって、そりゃ、ダメといわれたら余計に心が執着するのが人間だから。だから、あの傑作ダイエット本では「ポテチ食べてもいい。けど一枚だけ」ルールを作ってた。「もったいないなんて糞食らえ」という叫びもいい。けど、ちょっと食べる方が欲求は強くなる(笑  結局、ダイエットって食べる量(カロリー)を減らすしかなくて、「しないという目標はダメ」といわれると、結構手が無いのだけど。

だから、「家に帰ったらついつい深夜まで○○してしまい、会社でウトウトしてしまう」状況で説明します。たとえば、ゲームとかね。最近はスマフォでゲームが流行ってるから、長時間ゲームをやりこむ人は減ってるかもしれないが。

こういうときに「やらない」よりも良い目標は、「したいなら、早く寝て、朝やれ」です。「するな」じゃないからルール的には穏やか。で、実際やれば分かるけど、朝は寝てるほうがいい。え、そうじゃなくて朝5時にでも起きてやりたい? そこまでやりたいならば、それはしょうがないよ。やるべき。

ただ、このルールにもうちょっと追加して「朝9時までならOK」としてます。すると、休日はちゃんと平日並み(7時台)に起きたら出来る。平日はできない=というよりも寝る方を選んでしまう。これぐらいの距離感が一番いいから。白熊本にもあるように完全に否定するのはある意味貧しい人生だから、適度に楽しめる距離感をKeepするのが「おとな」です。

とういうことで、ずいぶんと具体的にうちのノウハウを書いたつもりだけど、参考になったかな?

「毎日じゃないとダメ」っていうのは、恥ずかしながら最近やっと分かりました。ずっと休日に古武術の稽古が出来なくて、意志の弱さを痛感してたけど、2,3週間前に色々あって、「あーわかったよ、もう毎日やるよ。やりゃーいいでしょ」ぐらいの状況になって、やってみて気づいた。
理想は歯磨きや風呂みたいに「やらないで寝るとなんかイヤ」レベルまで習慣化することだから、それはやっぱり毎日しないとね(笑

俺は以下の一時間強のメニューが毎日。ゲームは朝9時までなら可。休日はAOC難5v2(自+味方com)で遊んでます。

プッシュアッパーで腕立て10回x2
腹筋ローラで10回x2
体幹運動 50回x左右
・風呂から出たらヨガ(約20分)
・古武術稽古:二十一ヶ条x左右(約20分)

そんな感じ♪

と嘘をいってはいけません(笑 これが目標ですが、半年間の実施率は40%強。3日に1回はサボってるぐらい。大きく、筋トレ、ヨガ、稽古に分かれるけど、それを順繰りに実施してるというのが、一番の事実かもね。。3/15に稽古を入れるまでは筋トレも適当にやってたので、3/15以降では60〜70%ですが、とりえあえず実施率80%を目標にしていこうと思ってます。





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