ビジネスにおける頭と口の関係

最近はお笑い番組の影響からか、昔よりも口=コミュニケーション力を意識している若い人が多くなっているように感じる。それは非常に良い事だけど、会話をリードしていくには大きな方向性を見据える必要があって、そこでは計画性に代表される頭脳の価値が下がった訳ではない。そもそも根本的に「社会人として何が一番大事で、それと頭(学歴)&口(コミュ力)の関係はどうなっているのか」を大枠として理解するのが必要だと思ってた。

僕自身がこれだけ頭と口にこだわっているのは、大学時代の友達の卒業後を見てきた経験が一番大きいと思う。学科300人中、TOP3の成績だった研究室の同期は、社会人8年目になって音信不通になってしまった。メールと携帯の契約は切れてないようだけど、僕も含めて友達らが何度も連絡を取ろうとしても返事は無い。その彼は真面目で頭も良く非常にイイ奴だったし、社会人になった後もお互いの家に遊びに行ったり新宿でビリヤードしたりする位に仲も良かったから、個人的にも非常に辛い。会社で色々あって一度転社したのは聞いてたけど、今はその会社も辞めて実家でひきこもっている可能性が高いと、仲間内では話してた。そんな彼は、昔から本人も認めるぐらい口下手だった。

逆に授業は代返&テスト前にノートを借りるのが当然で、いつもバイト&コンパだった友達は、結婚式で上司から「○○クンは非常に仕事ができる。彼がクライアント先に行くと、お客さまが彼のために飲み会を開いてくれるから」と言ってたのが非常に印象的で。そりゃ彼は昔からトークが上手かったけど、やっぱりビジネスでも大事なのね、、、と痛感したワケですね。ビジネスにおけるコミュニケーション力の理想がどこなのか実感できたという意味で非常に良い経験だった。

私自身の大学時代は個人的な興味を最優先して、年間のテレビ視聴(地上波)が10時間未満のような生活だった。もちろんコンパで話題が合うわけもなく、学業だって専門外の本を意識的に読み漁っていたから成績も合計では真ん中ぐらいだった。イイ意味?で開き直った社会人一年の時は、新人のプレゼンコンテストで同期300人中1位だったから、喋りの部分では昔から得意な所もあった。根本的に「何気ない会話」が一番苦手だったから、そこら辺を社会人になって改善しようと努力してた結果は、こちらのコミュニケーション力向上第X弾を読んでいただければ伝わると思う。

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前置きが長くなって申し訳ないです。社会人になって10年目。このレベルで何か価値があることを言えるとも思わないけど、今の自分が感じている社会人における頭と口の関係についてまとめておきたいと思います。

ビジネスとは突き詰めると、説得である。
相手が納得できる落とし所を見つけて、そこに持っていくには頭も口も両方必要。


これが今の私の暫定解です。お客様に商品を買ってもらうのにしても、上司に業務報告をするのにしても、全てに共通するのは相手を説得することであり、自分側の利益を確保しつつも相手が納得できる形にするのが何より大事だから。そのためには頭も口も両方いる。

人は感情がベースにある生き物なんだから、どれだけ理論的に正しくても、それだけで納得してくれるワケじゃない。たとえば今話題の放射能や除線費用に関してもそう。結局は発ガン性だし、それは日本のほぼ全てで放射能の発ガン性よりもタバコの発ガン性の方が大きい。だから除線の前に分煙を徹底して欲しいと思うけど、その順序で納得してくれる人は少ない。税や社会保障や生活保護も論理的に考えると、一体化&消費税増税と税体系の簡素化&ベーシックインカムに落ち着くと思うけど、それで反対する人も多いしね。消費税については免除基準や、輸出戻し税、生活必需品の税率据え置きとか色々議論すべきところはあると思ってるが。この世の基本として、

正しさだけでは人は動かない。
正しくないと長くは続かない。


これが全てじゃん。


・自分の意見をシンプルな形でまとめること

・相手の言っていることを的確に理解すること
これらは学校の勉強の出来とそれを見る単純な尺度である学歴で大体は把握できる。だけど
・押す場面と引く場面を見分けれること
・相手を楽しい気分にさせること
・感謝し、感謝されること
・新しいこと(プロジェクトなり販路なり)にチャレンジする態度
これらは学校の勉強とは全く関係ないからね。

特に頭が良くて生理的にも曲がったことが嫌いな人ほど「相手を楽しい気分にさせること」に無頓着なのが困りモノ。「社会人ならお世辞の一つぐらいちゃんと言えよ」という先輩からのアドバイスに「そんな社会人にはなりたくない」と思う人こそが、実は大問題。

恋愛だろうとビジネスだろうと、最後の一押しは「一緒に いたい/仕事したい」になって、その決め手は「楽しい気分になる」だから。楽しい気分になるには、根本的に相手の価値を認める必要があるし、そこでお世辞は必須。なのに


お世辞は必須
が分かってない人が多い。お世辞を真正面から考えずに毛嫌いし、言う人を「口だけ」と見下しているような人に向かって書きます。それはちょうど学生時代の自分自身であり、頭さえあれば道が開けると思っていた過信に対する戒めでもある。

お世辞は正誤でなく器の問題であり、
お世辞が言えない人は正しくても器が狭い。


そもそも「お世辞=嘘」という理解が根本的に間違っている。たとえば、髪の毛が薄い上司に対して、「髪フサフサですよね」って、それは言ったら殴られるぞ(笑 基本的には「同年代と比べたら普通じゃないですか」とか「僕もその歳になったら同じぐらいになってますよ」ぐらいを言えればいい。え、同年代より絶対ハゲてるって?その同年代ってのは今までに貴方が見てきた中での話でしょう。完全に正しいワケではないじゃん。え、アデランスの資料に書いてあった? それはアデランスの調査の中での結論じゃん。「アデランスの調査」と「上司との友好な関係」を秤にかけて、アデランスをとりたければ文句は言わない。 けど、根本的に物事を評価する軸や目盛りには色んなモノがある。お世辞をいえない人は、今の自分が持つ目盛りと軸を過信しすぎているんだよね。それがこの10年の結論。

爽やかなお世辞をさらりと言える。それが出来るビジネスマン
巷にはコミュニケーションに関する本が山ほどあるし、僕も山ほど(30冊以上)は読んだ。けど、根本的には一番苦手な所を一番最初に潰すのが正しいと思っているし、それがお世辞だと。

その上で、どんな内容の会議であっても、相手が誰であっても、一回は笑い声を引っ張り出す。ここを目標にして、毎回反省点をメモって次の改善点を考えていけば、いつかコミュニケーション力=口がビジネスにおいて足を引っ張ることは無くなる。そこまで行ければゴールだよね。

あくまで口は口だし、理系出身だから?口だけでポイントを稼ぐのは生理的に合わない。けど、ビジネスの現実から目をそむけ、口から逃げ、結局、仕事でも成果を出せない/他の人の成果になってしまうのだけは、やっぱり人生において負けだと思うから。昇給や昇進の遅れが負けなのでなく、大事なことから逃げたという点で負けなのだと。




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