二世はなぜダメなのか?

「二世がなぜダメかって?そりゃ当然だよ。宝くじ一億円以上を二回連続で当選した人ってないだろ」

と言ったのは誰か忘れました。昔、この文章を見たとき「そりゃそうだ」と思ったのは事実。けど、世の中には溢れるほどのダメな二世と、極々わずかの出来る二世(一番は室伏親子かな)がいる。だからもうちょっとちゃんとした理由があると思ってた。個人的にその結論を見つけたと思ってたけど、特に周囲に聞きたがる人も多くないテーマだから(笑 

今日、森元首相の子息、森祐喜氏の死亡記事を読んで書く気になった。この文書を読んで、二世論にちょっとでも興味がある人が正しい接し方を少しでも意識してくれれば、二世にとって生きやすくなる世界になると思うし、もし二世のプレッシャーで悩んでいる人のヒントになればと思って。
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実は二世は以下に分類できると思ってます。

〕名度分類
■リアル二世
■なんちゃって二世

∋期分類
■アーリー二世
■レイト二世

〕名度分類はシンプルに親の有名度です。日本人なら全員知ってるような人の子供はリアル二世。一部の分野で有名だけど、一般的に知られてない(卑近に言えばテレビが取り上げない)人の子供はなんちゃって二世です。けど、実はこれは相対的に捉えるべきで、大事なのは「親の情報を自分でコントロールできるか」です。自分から親の事を言えば、「へーそんな親なんだ。すごいね」といわれ、以降、相手は二世として見てくる。けど、自分が黙ってれば相手は何もしらない。この区別がリアル/なんちゃっての世界。

たとえば、野球部で活躍している男の子の親が甲子園出場の経験を持っていたとする。その情報が最初から同級生の間で広まっていれば「リアル二世」になるし、同級生や監督が知らなければ、彼はその情報を言う/言わないを選択できる。ならば「なんちゃって」です。当然ながら、「なんちゃって」の方が二世病になりにくいです。


∋期分類も大事なポイントで、これは親が有名人なことを周囲が知るタイミングです。周囲と社会的な関係を作っていく12才-20才の間に親が有名人だと結構辛い。逆に社会人になった後でどれだけ親が有名になっても「自分は自分だ」という基盤があるから、そこまで二世病にならないと思う。そんな意味では、スポーツ選手のピークが30歳台のため、子供が中学生の頃には名声を得ている機会が多いからアーリー二世になりやすいと思ってます。同じようにアイドルや俳優の子供のアーリー二世になりやすいかな。遅さ咲きの芸術家とかならレイト二世になるけど。

政治家の息子でいえば、40歳で首相はありえないけど、偉くなる政治家は40歳の頃に1,2回は当選しててその地域では有名人だろうから、やっぱりアーリー二世になりやすいかな。学者の子供はノーベル賞という意味ならレイトだけど、教授という意味なら本当に有名な学者は40歳前で教授になる人もいるから、アーリーの場合もあるかもね。


そうそう二世病っていうのは、以下の症状を指します。もちろん該当する項目が多いほど重病

 崋囲は必要以上に親と自分を比較する」という被害妄想がある

△修鵑兵囲を「いつか見返してやる」と思っている
こういう態度だから上手くいかないし、幸せにもなれない
た討魃曚垢里鯆めて、やけっぱちで刹那的に生きている



もし皆さんがいわゆる二世に会ったことがあるのなら、こういう態度は比較的容易に想像できると思う。二世がこのように世の中を眺めてしまうのは、今までの周囲の態度の裏返しの部分もあるから、単純に本人が悪いとは思わない。もちろん親(一世)が悪い事も多い。一世はその分野で成果が出ているからこそ、それにかかりっきりになって子供のことまで意識が向かないのが一番の理由だろうね。けど、それ以上に自分自身と比べて「俺のようになれ」「俺が辿った道を同じように歩け」まで言い始めると、処置なしでしょう。ここまでアホな一世だと子供は冗談抜きで将来に引きこもり金属バットになるかもね。

>森元首相は27日午前、能美市内の自宅前で記者会見し、
>「父親としての私の存在が重いハンデになったのかもしれない。そういう意味ではかわいそうなことをしたと思う」と述べた
・なんでクソ野郎に育ったかよくわかるコメントだな
・プレッシャーじゃなくてハンデかよ ワロタ

この赤字で色つけたコメントを書いた人は非常によく分かっている。それに感動してこの二世論を書く気になった。この赤字の人たちが言うように、「プレッシャー」じゃなくて「ハンデ」というのは、《同じ道を歩け》という思想から出てくる言葉だから。この発言を読んで、色々と裏を言われる森子息に少し同情する気になったのは事実。


根本的になぜ二世がダメになるのか?
それは、褒めるタイミングと叱るタイミングが真逆になるからなんだよね
周囲がそうなってしまうのは、ある意味しょうがない。
だからこそ、一世はそこまで踏まえて子供に接する必要があるのだけど、
それが出来ている一世は1%もいないんじゃないかな。

それだけです。なぜ、真逆になるかって、たとえば有名野球選手の子供を考えてみよう。その子が6才?10才?ぐらいで子供野球に参加したとする。するとその子供のパフォーマンスは他の子供を越すのは当然なんだよね。その理由は単純に遺伝でもいいけど、個人的にはそれまでの生活の中で親を見ているからだと思う。たとえば、親が素振りをしてる姿を見るだけでも、そこら辺の教材の100倍の臨場感なのだから。もちろん小さい頃から何気なくキャッチボールをしたりバットを振ったりしてるだろうしね。そのときの何気ない一世のアドバイスが、すごく価値がある場合も多いだろうしさ。

だから、その状況での二世は「流石は〇〇の子供だ」と絶賛されるワケですね。けど、それは本人の努力ではない。遺伝と環境の結果。努力する前に褒められると、人はスポイルされる事が多い。ただ、この時の一世は「いや、うちの息子はまだまだです」と言うだろうし、実際にプロの視点から見れば、色々と直すべき点が見えてるだろう。この一世の言葉は本心からの言葉だし、周囲の悪影響のある賞賛を下げる価値がある。この点では一世は普通に接して上手くいく。

失敗するのは、普通の人なら褒められる場所になった時です。たとえば野球なら甲子園とか。甲子園で活躍したら賞賛されるよね。そもそも甲子園なら出場しただけで賞賛されるし、一世だってそこで賞賛されたでしょう。けど二世は甲子園出場が「当然」扱いになって、そこで活躍しても「君の親はもっと凄かった」と言われる。これが辛い。本人が努力して得た結果が自分に返ってこないってのは、簡単に言えば「盗まれた」ということ。こうやって当たり前の賞賛がないと、いったいどこまでいけば自分は正当に評価されるのだろう?」と思えてくる。ここら辺から二世病が始まるんだよね。

もちろん周囲には「凄いね」と言ってくれる人もいる。けど、一世のことを知った上で「すごいね」と言っても、その言葉を100%本心から言える人(そこまで人間が出来ている人)は、この世に5%もいないんじゃないかな。もちろん親子なんだからついつい比較するのは当たり前だし、そこで周囲を恨んでもしょうがないのだけどね。一番問題なのは、その時の一世の態度。自分より低いパフォーマンスに、口先だけでも「お前はよくがんばった」と言えればそれだけで賞賛できると思う。本心から言わなくてもいいよ。ある分野のトップクラスが全員聖人君主だったら世の中はとっくの昔に良くなっているから(笑 そこまで求めたら酷というもの。

たとえ口だけでもいいから褒めてあげる。けど、それが出来ない人が多いんだよね。。一番酷いのは自分よりも上のパフォーマンスの時にでさえ「俺の息子という立場上、これぐらい出来て当然だ」と言う一世。子供と張り合ってどうすんの?と純粋に思う。チンケな父親ほど子供と張り合うからなぁ。森元首相の発言を見てると彼はこれに近かったんだろうなぁと思ってしまった。


以上です。

二世が多い分野は衰退してる&本当の評価が出来ていないというのは正しいと思うし、政治家に二世が多いのは腐敗の証と思ってた。けど、最近は、本当に社会を良くしようと思ったら、一世代で出来ることはわずかなんだと思い始めた。そういうのは日光と安土城跡を見れば一目瞭然でしょう。3代までしっかりした人が出て、初めて社会と権力は安定して後世に残せる文化遺産も出来る。いくら一世が凄くても次が続かないと城跡しかない。そんな意味では、親コネ・アメリカ留学の麻薬覚えてくるボンクラ二世じゃなくて、正しい二世が多い国になるように、この文章を書きました。

市民運動出身の管さんの息子、源太郎氏が選挙に出馬したのは、最近は個人的には納得してます。世界を見渡すと親子二代でノーベル賞や親子で金メダルはあるけど、親と子がノーべ賞と金メダルは流石に無いんじゃないかな。まったく違う分野なら比較しようがないから、二世病になる確率も断然下がるし、逆に普通より褒められることもあるかも。

けど、「蛙の子は蛙」とはよく言ったもので、親とまったく違う分野で成功するのはやっぱり難しい。だから、同じ分野の方が辛いと分かっていても、どうしてもそれを選んでしまうこともある。その中で、結果を客観的に判断されるスポーツ選手の二世はがんばってるなぁと思う。環境的にはパーフェクトだっただろう一茂やカツノリを見ていると、彼らの結果こそが、遺伝と育てた環境で決まるものであり、彼らと親との差が、周囲が出来ることの証左なんだと思う。

プロにはなれる。けど、そこで偉大な記録が残せるかは、周囲の反応にかかってる

二世の人にアドバイスをするなら、中・高校生の段階で、親を知っても「がんばったよね」と本心から言ってくれる同性の友人と、異性の恋人を探せばいいんじゃないかな。周囲全員の人間が出来ていることは有り得ないけど、一人ぐらいならいるかもよ

逆に二世の人が、「こんだけ色々書いてるお前はどうなんだ」というならば、こんな感じだけど、それは別UPで。





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