賭博黙示録カイジ

ジャンケン、ティッシュ箱、そしてペリカ


コロナの状況でもパチンコ店が休業せずに、改めてギャンブル依存がクローズアップされていますが、ギャンブル漫画の金字塔は間違いなくカイジ。

漫画原作の実写版は個人的に論外だが、アニメであっても微妙。JoJoだって第3部まではアニメの絵が下手。義風堂々!! 兼続と慶次は原哲夫の絵だからずっと不十分。ところがカイジだったらアニメの方がよくなる!って 福本伸行氏の絵が下手っていいたい訳じゃないです。どん底の崩れた顔を描かせたらNo1だと思ってる。

 

「中間管理職トネガワ」はTV放映を見てた。けど、やっぱりカイジ本編にはかなわない。カイジ本編はヤンマガで連載時に見てから懐かしい。社会人になる前にカイジを読めたことはすごく感謝してる。お金をめぐる生き死には社会人になる前に知っておかねば。「友人に拝み倒されて保証人になる」なんて絶対にありえない。社会人になったあとの休日の過ごし方を学ぶには『1日外出録ハンチョウ』も必読。

 

ここでは完全ネタバレで書いていきます。

連載を同時代に見ていて、それから20年経過して初めて気づく部分を。

 

■極限状態で信頼に満ちたチームを作る大切さ&難しさ

限定ジャンケンはチームを作ればそれだけで殆どクリアーできる。けど、これこそが難しい。もともとカイジ転落のきっかけになったバイト仲間の古畑は裏切らないが、その場で仲間に入れた安藤は2度も裏切る。二度目は安藤に説得されて古畑も裏切る。連載中はそこまで気にしなかった。けど、今は分かる。こういうことはよくある。メンバーは本当に大事。こちらにもあるように同じ意見は多いんだね。

 

ジャンケンというゲームをあれだけ面白くした時点でイノベーションだし、それをあれだけの二転三転のドラマにした時点で名作だが、極限でのチームを作る大切さと、リーダーのカイジがみせる公平さこそが大切だと感じる。ずっとJoJo5部の

「任務は遂行する」「部下も守る」
両方やらなくっちゃあならないってのが幹部のつらいところだな
覚悟はいいか?オレはできてる

が理想だと思っていたけど、傷つき裏切られながらもチームをゼロから作り上げてるカイジの方が参考になる。ここは学生時代には分からなかった。これを成長といっていいのか謎だけど・・・。

 

 

■ティッシュ箱くじ引き

学生時代に限定ジャンケンから発想のすごさを学んだけど、生きる姿勢を学ぶにはこの試合がNo1。あれだけ考え抜いて兵頭会長を勝負に引きずりこんでも、最後は会長が上回る。掛け金を吊り上げてカイジがイカサマをやっている点を見抜く。かつそのイカサマの内容まで見抜く。改めてこの年齢で見返すと、兵頭も喋りながらその場で考えていることが良くわかる。これまでの数多くの経験から一般的なイカサマはすぐに思いつく。それを喋りながら、もっと深堀する。

・丸めたくじは駄目と念を押しつつ、折り目をつけることに思いが至る。

・先行権は確保する

ほんと喋りながら考えるスキルがスタートラインで、それすら満足に出来ない人は半分ぐらいいる。というよりも必要性を感じてないような。この部分を学ぶにはデスノートの最初の部分が一番良い。FBIのフィアンセ(南空ナオミ)が偽名を使ったことを知ってから、本人の本当の名前を聞き出すまでの時間帯。本人のショックと心の声まで出てくるから一番分かりやすい。一般的な場面では「理由は3つあります」って先に言ってから、一つ目を喋りながら残り2つを考える。かなり疲れるからあまりやりたくないけど、これが絶対的に必要な状況はある。コツとしては2つまではギリギリ思いつくから、どうしても三っ目が思いつかなかったら一つ目を言い換えるしかないね。

 

 

■一番必要なのは未来への希望とプラン。そこがペリカの世界でなくとも。

最初に缶ビールをカイジにあげて欲望の沼に引きずりこむ班長。2度目はさすがにカイジもビールを班長の顔にぶちまける。底辺の底辺で自堕落に生き前借してギャンブルする45組もカイジが班長打倒の目標と計画を立てると三ヶ月の禁欲生活をおくることができる。

生きる力は目標と計画なんだよ。よく夢や希望の大切さは言うけど、それを日々の行動まで落とし込めるか。

連載中の学生時代に読んでたときは痛感できなかった。目標なき計画は真摯に取り組めないから駄目だし、計画なき目標は絵に書いた餅。誰だって普通の生活を送ってる限りどちらかはもってる。けど、計画という名の空想とまりの人もおおい。ほんと自分を振り返って痛感する。

 

もちろん単にイカサマをとがめるだけでなく、その上を行く発想。シゴロ賽もイノベーションだが(まさかAmazonで売っているとは。。すげーほしいけど5万ペリカは高い。)ピンゾロ賽もぶっ飛んでる。ここら辺がこの漫画の醍醐味。

 

 

ちなみに改めてアニメでみて気に入ったのは一条情報がいろいろあるけど、アニメ版では成績は良かったものの家庭の事情で大学進学できずに帝愛に就職。そこで頭角を現して裏カジノの店長になる。そりゃもちろん利根川も好きだけど、今回アニメを全部見て一条が気になりだした。トネガワでは沼に回収にきた利根川に接待下手な面をさらけ出してるけど、若いうちはあれぐらいで良い。いつかぜひ復活した一条との戦いを見てみたい。

 

 

----

≪番外編:コナンにおけるキング・オブ・クズ≫

4月中旬はコナンを見てた。いまからアニメ全回を見るのはさすがに難しいので、vs黒の組織を中心に、赤井さんや安室さん登場回。コナンはカイジほどクズ人間は出てこないが、その中でもMAXは580話「 迫る黒の刻限(タイムリミット) 」にでてくる犯人。

・会社の金を横領していたのを先輩に見つかり、先輩が真人間にするために登山に連れて行ってくれたのに遭難のフリして殺す。

・横領の罪を全てその先輩になすりつける

・爆弾犯としてまったく関係ない人も巻き込む

表面の人撫で声と裏の顔のギャップもすごいし、まさにコナンにおけるキング・オブ・クズ

 

登山の点からみると、いきなり初心者を雪山に連れて行くのはありえないし、それも薬師岳。作者が山について詳しくないことが良くわかる。せめて八ヶ岳か甲斐駒・木曽駒かな。それでもこの回は楽しめました。

 

ーーー

もうちょっと考える。

裏カジノでの沼攻略で七億ゲット。カイジと遠藤は生き残り一条は地下送り。それでも兵藤からみたらムシャクシャして寝るレベル。だから支払いしてもらえる。裏カジノで大勝しても支払ってもらえる保証はどこにもない。実際、ワンポーカー編で24億円かったけど、終われる立場になるから。せっかく和也を救出してあげたのにね。ギャンブルだけじゃない。結局、特許がないと真似されるし、特許権は国によって違いが大きいから。特許なんて気休め程度で、あくまでサービスの展開スピードをあげないと勝てない。




コメント
コメントする








   

categories

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM