流浪の敵王子:シャアと、精神の底にいるカミュウ


ガンダムORIGINをvol4まで観ました。やっとガンダムについて自分の中に整理できた。突き詰めるとシャアの魅力に尽きる。「流転の王子」を骨格としたストーリーはギリシャ神話を筆頭に数多い。けど、敵の王子が流転するという構成は珍しい。ジオン公国なのに支配しているのはザビ家。なぜザビ公国じゃないのか、初心者が素直に思う疑問こそが、ガンダムの真の骨格。ロボットアニメとしてのガンダムの良さは今回は省く。あくまでもストーリーとしての良さを突き詰めたい。それぐらいにORIGINは感動したから。

 

 

同時代で見たガンダムが、その人の人生に影響を与える

とまで言ったら言い過ぎ?いや、僕らの世代は最後に発狂したカミュウが衝撃的すぎて・・・・世代が抱えるトラウマだよ。ナイーブな男の子が多いのも、カミュウがナイーブだったから。Zガンダムの放映時(1985)は小学3年生。全部観たけど、殆ど記憶が無い。百式のプラモデルを買ったこと、オープニングソングの「水の星へ」が物凄く良かったこと、そして最終話の最後に主人公のカミュウが発狂=精神の底に沈んだこと。

 

まさかカミュウがロダンの2番目の妻:カミュウ・クローデルから命名されているとは・・・

殆ど話題になってないけど、wikipediaで知ったときは衝撃だった。発狂というエンドも同じだから。日本でこれだけカミュウ・クローデルに拘っている人も少ないけど、ロダンを突き詰めればカミュウなんだよ。最近、横浜ではロダンの接吻のポスターが沢山飾ってあるけど、「おまえ、男女の恋愛について本気で考えた事あるか?」と思う。あれはポーズも含めて誰でも思いつくレベル。フギット・アモールこそロダンしか造れないレベルの作品だし、彼のSoulが込められている。

 

誰がZガンダムの主人公:カミュウ・ビダンの名前をカミュウ・クローデルから名づけたのかは分からない。

けど、その人は僕と同じくらいの認識にいるんだね。全く別の分野で本気で気に入ったモノが実は繋がっていると知ったときの喜びは言葉に代え難い。あの当時、カミュウのラストが己のコアに刻印された同世代の中で、何人がカミュウ・クローデルまでたどり着いているか。今からでもいいからぜひとも突き詰めて欲しい。

 

ZZガンダムはクソ

カミュウの衝撃的なラストの次の年に始まったZZガンダム。そのオープニングソングが「アニメじゃない、アニメじゃない、ほんとのことさ〜」で始まった瞬間、「つくったやつはクソ」だと思った。本当はあのときTVを叩き割りたかったんだね。それだけのレベル。アホとかバカとか頭悪いとかそんなレベルじゃない。魂がクソのレベル。確かにこの歳になると、「Zガンダムはやりすぎた。ZZではバランスとらないと」という思考も分かる。けど、さすがに「アニメじゃない」はダメだろ。。歌もジャニーズアイドルのような軽さ。五反田君なら「クソが干からびてる」と言うレベル。

 

|かがリスクをとって勝負をかける

△修療時は明確な成功にならない

その後、バランスをとって逆に振る

 

どんな世界でもありえる話だけど、10年20年経過すると真の答えは出る。歴史に残るのは,世院どんな分野の仕事でも,鯡椹悗紘要がある。もちろんを担当する場面もあるけど、,汎韻献譽戰襪料曚いないとはクソに成り果てる。それだけは確かなんだね。

 

いくらZZに失望しても、F91は映画館に行きました。悪くは無いけど、凄い感動もなかった記憶がある。以降、ずっとガンダムシリーズから離れていた。そして2010年に静岡でファースト・ガンダムの再放送。全部観ました。凄く良かったです。だから、Zガンダムを全部借りてきて見直して、「逆襲のシャア」を見て、やっとORIGINをVol4まで観た。それが一昨日。

 

ちょっとカミュウについて熱く書きすぎたけど、同年代なら皆同じ想いだと思うな。

 

「逆襲のシャア」は絵がありえない。もうちょっとZの時のシャア:クワトロ大佐とタッチを同じにしろよ。髪形が変わった以上に、変になってないか?アニメだとそういう基本的なところで躓くこともあるからなぁ。ORIGINの良いところは絵。幼い頃や学生の頃のシャアの絵が良い。それ以上に歌の良さ。やっぱり「水の星へ」世代としては、ここは要チェックポイント。どれも良いけど、一番気に入ったのは「星屑の砂時計」です。メロディーも歌手も良い。引退したのにわざわざお願いしただけの透明感がある声。なにより歌詞の深さ

 

千億の星屑が 私に降りかかる
   自分の小ささに すくむの心が
   運命の箱船が 旅立つ時間(とき)の海
   音のない序曲が ひびき始める

 

この歌詞を作った人は才能ある。「千億の星屑が私に降りかかる」「音のない序曲がひびき始める」の部分は才能が必要。ありえないレベル。歴史に残る。だからこそサビの部分について文句を言いたい。

 

 

ねえ私 この世に
   生まれてよかったの?

 

これは態度の問題だけど、これは発してはいけない種類の問い。もちろん誰だって思うときはある。けど、「何故生まれたかを問うのでなく、どう生きるべきかを問え」というのが至言だから。

 

答えのないまま 月は
   欠けて 満ちて
   私のなかの 少女が
   大人になってゆく 

 

という部分は良いと思う。アルテイシアの気持ちが良く表現されてる。そんな点では、2番目の歌詞は良い。

 

なぜ人間(ひと)は愛し合い 傷つけ憎み合う 

孤独な星たちが 引き合うみたいに 

でも今は信じたい 夢という遺伝子が 

苦しみも涙も 越えて行くって 

 

ねえどんな あしたが 私を待ってるの?

たずねてみるけど 月は ほほえむだけ 

 

誰も知らない 未来へ 

砂時計 落ちてゆく

 

サビも良くなっている。「孤独な星」はガンダムの歌詞では必須のフレーズ。「夢という遺伝子」も一瞬亜然とするけど、考えてみると納得。「誰も知らない未来へ砂時計落ちていく」という情景描写は本気で凄い。このセンスはぜひ学びたい。


 

けど、大サビはまたがっかりなフレーズなんだよね。。結局、この作詞家は非常に才能があるけど、「やっちゃいけない問い」という指針が無い。「アルテイシアはそう思っているハズ」という言葉は無意味。真の芸術といえるアニメソングは子供に正しい道を教えるべきだから。「ねえ私、この世に生まれて良かったの?」は破滅の道。

 

「千億の星屑よ 私もきらめこう」も違和感。星達ならわかる。けど星屑は、きらめこうには合わない。逆に降りかかるならば星屑。星が降りかかるのはオカシイ。そういう意味では、曲の最初のフレーズが良くて、それをタイトルにしたから、ここでも使っちゃったんだろうね。全く。。

 

もっと厳密に書く。「私はこの世に生まれてよかったの?」は、「私はなぜ生まれたの?」よりも斜め下の問い。「なぜ生まれたか」は哲学の範囲だけど、「生まれて良かったのか」は良い・悪いという価値判断を含むから宗教レベルの問いだぞ、オイ。この問いを発していいのは、生まれた時から周囲に害悪を与える宿命(さだめ)をもつひとだけ。アルテイシアじゃない。シャアだろ。ORIGINでも復讐のために本当のシャアを身代わりにしてる。そんな意味では、シャアをメインした「風よ」歌詞としては違和感ない。言葉の組み合わせに感動は無いけど、違和感は零。

ただ、そもそも音楽がなぁ。ただ、そこは好みの問題だからいいです。

 

このアニメ、音楽への拘りがハンパないけど、それを痛感したのがJazzバークラブエデンの歌手ハモンの声。声優が歌ってみましたレベルじゃない。深みがしっかりある女性ボーカル。「紅の豚」での加藤登紀子レベルと言ったら褒めすぎ? 慌てて調べたら澤田かおりなんだね。ジオン・ダイクンの二人目の妻:アストライアはこのJazzバーの出身だからこそ、ここを拘ることがハモンだけでなくアストライアの魅力描写になり、それが母親と引き裂かれたシャアとアルテイシアの悲しみまで繋がる。細部まで手を抜かない。素晴らしい。

ついつい澤田かおりの父親もネットで調べてしまった。彼女自身も色々背負ってるね。じゃないと、あの声は出ないか。世の中には背負わないと出ないレベルの声がある。それを求めてBlack Musicを聴きこんでいる身としては、澤田かおりは全曲集める気になったぐらい気に入りました。星屑の砂時計を歌ったyu-yuもいいけど、良家のお嬢様すぎて、、、深部には届かない気もする。

 

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いまやっとVol5を観た。戦争が激しくなりクラブエデンも閉鎖間際。そこでのハモンの歌の良さ。あまりに良いから、「え、これも澤田かおり?」と思いながら聴いてた。やっぱり名作映画に名曲と名歌手は必須なんだよ。前回のBy Your Sideよりもこちらの曲の方が哀愁があって澤田かおりの深さが良く出てる。素晴らしい。久々にファンになりそうな。

 

 




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