真の出羽三山と越三山

 

今年は宮城出張が計3回あった。過去2回は仙台周辺の山に行ったが、3回目は色々と考えて月山(がっさん)に行くことにした。やっぱり霊山だしね。祭られている月読命(ツクヨミ)自体がアマテラス、スサノオと兄弟ながらも不明点が多い。朝日岳や大日岳といった太陽の名前を持つ山は多くても、月に焦点を当てた山は月山だけでは。そんな意味で昔から気になってた。

 

月山を初めて知ったのは大学時代にスキー部の友達から。冬にオープンしてなく、春と初夏だけ営業しているスキー場と聞いた。そんな意味ではパワースポットよりもレジャーの第一印象だったけど、家庭教師先の家では出羽三山の掛け軸が居間にあった。月山が信仰の山として東北地方で一番有名なのも、暮らしていれば自然と知るから。

 

 

 

 

 

せっかくなので湯殿山口から登ろうと思ったが、朝5時前についたら自動車道が閉まってる。。しょうがなく志津口に移動してリフトが動く前に上り始めた。道の整備状況が半端無い。全て木か石でしっかり作ってある。さすが信仰の山。早朝の人がいない牛首下を歩いていると、その澄み切った空気と湿原の眺めに感動。こういうときほど答えは降りてくる。

 

月山の正しい登り方は、満月の夜にヘッドライト無しで登る

これだけ道がしっかりしていたら不可能じゃない。さすがに一度も行ったこと無い山ではこんな登り方できないけど、次回に月山に行く機会があれば、かならずこの方法で登る、と決心。問題は誰を誘うかだけど、ある程度センスがあれば伝わるんじゃないかな。


登山自体はハイキングレベル。頂上についたら神主さんが常駐していた。三霊山は、富士山、立山、白山、御岳から3つが選ばれるけど、これらと遜色ない。4つの山から3つを選ぶ曖昧さよりも素直に月山も入れて五霊山でいいと思う。それぐらいのレベル。頂上から鳥海山が見えた。あの眺めは不思議と誘われる。そりゃ北岳とか穂高・槍とかに登れば周囲の山から「こっちにもおいで」と呼ばれる感覚を受けるけど、今回の鳥海山はかなり訴えてくる。確かに登ってみたくなる山容。何よりも日本海から立ち上がる姿が美しい。「鳥海山もいつか行くか」と思って下山してたら、リフト稼動後は沢山の人が登ってくる。百名山なら当然だね。その人たちとすれ違いながら帰りはリフトを使用。

 

そして残りの出羽三山に行こうと思って運転していたらネイチャーセンターの看板が。ついつい寄って説明を聞いてたら、もともと出羽三山は月山、羽黒山、鳥海山の三つだったが、鳥海山の登山は大変なので、葉山が選ばれていた時期もあった。そもそも湯殿山は月山と一体として認識されており、奥の院の扱いだったと。(こちらにも記載されてるね)

 

それを聞いて、「まじかよ・・・さすがにここまで聞いたらすんなり帰れないか。レンタカー屋に電話して延長できたら、しょうがない登るか」と決めたら、三連休なのに見事に延長可能。天気も台風が近づいているけど明日(9/17)の午前までなら雨も無い。じゃあ朝の4時から登れば12時過ぎには下山可能。

 

結構、乱暴なんだよね。逃げれない時って。

 

そして湯殿山に行く。ご神体は「語らずべからず」だから言わないけど、靴を脱ぐ場所でちゃんと泉質はチェック。あれだけマグネシウムが入っている温泉は初めて見た。湯殿山の裸足歩き後、駐車場まで行くと仏像の御開帳。そこでなんと温泉に入れるじゃん。レストハウスの上にある建物。基本、出羽三山の信者のための宿泊所なんだろう。浴室に神棚がある珍しい形。丹生鉱泉からお湯を引いてて、確かに成分は湯殿山のご神体に似てる。いま、ネットで調べてもほとんど情報がないけど、あれは絶対に行くべき。こういう采配があるから、素直に流れに身を任せる面はある。

 

で、羽黒山に行き、有名な五重の塔も見て、どうしようもなくオーブも写り、ある意味で凹む。鳥海山の登山口まで運転中にたまたま寄った余目駅では駅前に庄内町新産業創造館クラッセがあって、米粉のピザが食べれた。美味しかったです。温泉といい食事といい、都会では味わえない素晴らしい体験!! もう一度行きたくなるほど。

 

 

ところが次の日の鳥海山はハードだった。最初のうちは秋田の日本海沿岸を眺めながらの登山で順調だったけど、山形側から雲が押し寄せていて御浜から先はまったく何も見えない。雲の中は霧雨状で濡れることこの上なし。行者岳から新山は見えなく、頂上まで行ったけど視界3m。下山中は暴風になって散々な登山。今までも色々な登山状況があったけど、今回ほど風が強いのは初めて。片足あげた瞬間に横に持ってかれるから、斜めに歩いてやっと真っ直ぐ。重心を風上にもっていくので、常に体が傾いている。だから一瞬、風が止まると倒れる。。せっかく鳥海山の頂上から月山を眺めたかったのにね。世の中、山あり谷ありというべきか。

 

それでも、真の出羽三山である月山、羽黒山、鳥海山に登って分かった。

 

石動山と立山と白山が越三山。間違いない。

2つは泰澄が開山しているしね。石動山は羽黒山並みの修験道の本拠地だったのだと。行けば分かる。その佇まいは今でもあるから。羽黒山と違って、石動山の忘れ去られたような趣は俗界から離れた雰囲気が残っていて、観光バスががんがん来る羽黒山とは違う。真に霊山を極めたかったら越三山に行くべき。泰澄の想いが垣間見れる。それにしても蜂子皇子が女性ってほんとかな。そこまで断言できるほど僕は分かっていないけど、羽黒山の蜂子皇子の墓には確かに感じるものがあった。




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