最高傑作不動明王 〜未来編〜

「おまえ、この先のこと、真面目に考えてるか?」



これまで最高傑作の不動明王は浄楽寺だと思っていたけど、まさかもう一つ存在するとは。。。 あの不動明王本でも取り上げられているが、写真が粗過ぎて分からなかった。現物を目の前にして痛感。この真木大堂の不動明王は日本最高傑作です。

「怒りの深さ」は、受けとめる側に「愚かの深さ」がないと、分からない
殆どの不動明王は単に怒っているだけ。怒るのが仕事だから文句言う話じゃないけど、「怒りの深さ」は歴然とある。この二つの仏像はそれぞれ旧国宝の重文。だから国宝を選びなおした時、選定者は「愚かの深さ」がなかったのだろう。そして、仏像=画像情報を言語にすることも出来なかったんだね。

浄楽寺の不動明王の表情を一言で言えば、
お前がお前なりに苦労してきた事は分かっている。
けど、お前はやっぱり愚かだったのだ。


この時点で最高傑作に決まっている。浄楽寺の不動明王の写真は顔のアップが出回っているから、センスがある人、行き場のない愚かさを抱える人が見ればこの言葉が伝わる。そして、この真木大堂の不動明王のメッセージが冒頭に掲げた、

おまえ、この先のこと、真面目に考えてるか?

感動というよりも放心。床に座り込んで10分以上、眺めてた。そして色々と分かってきた。はっきりいって、この仏像の火炎(迦楼羅焔(かるらえん))は邪魔。後から作った(江戸時代?)らしいが、火の鳥の顔になっているデザインはファンキーでレベル高い。個人的にはガッチャマンの被り物を連想させて親近感もおぼえる。

けど、せっかく未来を見つめている不動明王の視線を塞いでる。
殆どの不動明王は視線を観覧者に合わせてくる。もちろん相手の目を見て怒るのは基本中の基本。浄楽寺であっても見据えてくる。けど、この不動明王だけは視線を斜め上に外すんだよね。それがオンリーワンでありナンバーワン。帰ってきてネットを探すと顔を抜き出した解説を見つけた。写真サイズから想定するに公式版を切り取ったのだろう。せっかく顔を抜き出してもコメントは火炎だけ。内容を読むとかなり仏像に詳しいのにね。あの不動明王特集本でも触れてないし、ネットにもいない。だから、未だかつて誰も気にして無い。それは逆に僕だけ愚かな証明かもしれないが、、、

仏像にハマるなら、同時に己のカルマも見つめないと
 


真木大堂は大威徳明王も凄い。サイズも表情も。中央の阿弥陀如来はあまり感じない。そもそもガラスで区切られ仏像と距離が遠すぎるから結構ショック。本当はもっともっと近づいて表情を眺めたい。その点で浄楽寺は鑑賞環境が最高なんだよね。真木大堂で個人的に一番驚いたのはもともとのお堂にある仁王像の凄さ。山の上にある狛犬もそう。わざわざ小山を登ったかいがあった。東博とかの展覧会の何が不十分って、その芸術が生まれた風土を感じないこと。芸術作品だけを切り出して鑑賞すると真の深みにいけない。浄楽寺も当然、安藤広重で有名な秋谷海岸とセット。真木大堂は狛犬までこの瞳をしているとは。これが国東半島プレ仏教遺跡説の証拠と痛感。長野の戸隠地方と同じく、国東半島はプレ仏教遺跡。もちろん今の歴史学会は認めてない。けど、日本の歴史学界は政治的なタブーが多すぎる。不動明王の最高傑作がこの二体と認知されることと、プレ仏教の歴史が認知されること、どちらが早いのだろうね。


国東半島のコアは旧千燈寺跡。そもそもはこの仁王像に惹かれていくことにしたから。仁聞菩薩の入定の石屋まで登っていって分かった。まさかレインボーが撮れるとは・・・。導かれるように巻き道を辿り山の頂上に行く。そこからの風景。俺は同じカルマを抱える残り四人を探さなかん。うちのサイトを読んでる人の中に2人ぐらいはいると思う。そう思う人はぜひ国東半島に行って欲しい。関東圏在住なら浄楽寺とあきる野の大悲願寺かな。行けばきっと何か感じると思うよ。




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