名古屋に過ぎたる二つの美術館

「家康に過ぎたるものが二つあり 唐のかしらに本多平八」
「駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠」


なぜだか分からないけど、過ぎたるものは二つ。それが日本の伝統だと勝手に思っている。ならば、

「名古屋に過ぎたる美術館が二つあり ティファニー美術館とマコンデ美術館」
93年当時かな、何かの記事で知った。知った時には両者とも名古屋から移転をしていた。そんな面でも「過ぎたる美術館」だったのだろう。高校時代はよく今池にあったペルー民芸品店や本山にあったアフリカ民芸品店に通ってた。だからこそ、19の夏に友達誘って伊勢に移ったマコンデ美術館まで行ってきた。車の免許とって1年も経過してなかったから、当時の伊勢志摩高速道路の片道一車線の運転に疲れたという記憶が頭の片隅に今でもある。

あれからちょうど20年。昨年秋の不動明王の時に「黒檀の不動明王」と言われて、「マコンデ行かなくちゃ」と思った。彫刻の素材としては石が一番なのかもしれないけど、個人的には稠密な漆黒をもつ黒檀をNo1としたい。ここまで素晴らしい材料を家具に使うなんて勿体なすぎる。マコンデ美術館についてはこちらに書いたので、ここではその他の話題として、名古屋の美術館・博物館を考えてみたい。

現在、名古屋にある美術館・博物館で一番の全国区は、長久手にあるクラシックカーを集めたトヨタ博物館だと思う。美大生がスケッチにくるというのはダテじゃない。名古屋駅からちょっと離れた陶磁器のノリタケが運営しているノリタケの森もイチオシ。ここでは皿に絵付けができるのもポイント。僕は白峰三山を描いた。富士山が描かれた皿はゴマンとあっても、日本2位と4位が並ぶ白峰三山を描いた皿はもっと増えていいんじゃないかな。

もちろん名古屋の美術のSoulは徳川美術館。尾張徳川家の美術品を保管している本美術館がなくなれば、名古屋は名古屋じゃなくなる。それぐらいの位置づけ。その上で、日経サイエンスで連載していた博物館レビューで絶賛されていたトヨタ産業記念館。 入口にある円形の織物機は豊田佐吉の見果てぬ夢。それにしてもあの博物館レビューは凄かった。もう5年前なのかな、10年前かな。外国人の方が書いていたけど、本気の愛と情熱があった。あのレビュー文章は自分自身の目標の一つ。レビュー文章だけを単行本にする価値がある。


最初の話題にもどる。20年ぶりのマコンデ美術館は昔と同じたたずまい。おかしいよね、本当ならば東博で企画展をやるべきなのに。そして島根に移転したティファニー美術館。今回、改めて調べたら閉館してるんだね。この先、どこに移転するのだろう? どれだけ誘致されようとも、流石に島根だと大丈夫かと当時思っていたけど。。。今では箱根のラリック美術館もあるけど、やっぱりティファニーも見てみたい。

 




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