美を突き詰めて聖にいくのか。聖と性はどこかで重なるか。

どれだけAmazonがメジャーになっても、評判とレビューの意見だけでは買えない本がある。文章を直に読まないと価値が分からないけど、専門的な本は普通の本屋に置いてない。かつ図書館にも無い場合、「大学の本販売コーナー」で見つけるしかないね。以前も「魅惑のブス」という傑作本を買ったけど、今回は母校。ちょっと気合?入ってます。

 

Amazonのレビューを見ても決め手にかけて迷っていた『人工知能とは』 人工知能学会監修 近代科学社。は五ページぐらい読んで買うことにした。ここまで率直に書いているとは想定外。確かに日本の人工知能の大御所は揃っているけど、池上高志さんまでいるならば、発売当時に問答無用で買うべきだったかも。そして、こちらは横浜図書館においてあって、あまりに内容がよかったので、購入した『言語と思考を生む脳』 東京大学出版会。今まで脳科学は池谷氏しか意識してなかったけど、入来篤史氏は凄い。

 

「芸術」や「美」の世界はヒト以外の動物には無い。人間精神の特性である。これもまた、言語や思考から連なる、人間の認知特性の脳神経基盤の上に成り立っていると考えざるを得ない。「芸術的」な作品世界では、時間・空間・意味・価値・・・・などの数限りない多くの「次元」が渾然一体に溶け合い、結びつき、混ざり合いながら同居して、好ましく愛おしい「魅力」を放ちながら、観る人の「心」を惹きつける。動の中に凍りついた瞬間を、静寂の中に激動と情熱を、矛盾に満ちた不条理に秩序を感じるとき、我々の心は魅了される

《略》

この「美」の世界は、しかし、現実には決して存在しえない。我々人類の脳と心の中に閉じ込められたときだけ安息しうる「夢」の世界である。夢見心地の「美」の世界は、古今東西すべての人類に共有され、そしてあえてそれを現実世界に再現しようとすると、人々は必ずそこに「狂気」を感じてしまう。芸術世界は、芸術という範疇世界の外の現実の時空間では、整合性をとって安定化することができない。この芸術的な多次元空間を、現実世界の実在する時空に写像するとき、余った次元は無秩序に暴れ出すだろう。そして、我々の感覚運動器官を通じて、凶暴な奔流となって、脳と心に逆流する。

《略》

我々の感覚神経系のはたらきが実体験から芸術を生み出そうとするとき、しばし著しい「産みの苦しみ」を体験する。それは、我々の身体構造と現実世界の「次元」の構造に拘束された情報からは、芸術的な美を纏う多次元構造は直接的には立ち現れないからである。(P16,17)

 

脳科学系の本を散々読んできたけど、この文章が最高峰。ここまで美を喝破するとは。そして狂気の必然性。弟子入りをお願いしたくなるレベル。だからこそ、この先を考えたい。それが本文のタイトルである「美を突き詰めると聖に行くのか」です。

 

そもそも今のHHAIの設計自体が有用性レベルしかなくて、美までカバーできてない。美は客観的には対称性とフィボナッチ数列⇒黄金率でしか語れない。対称性は竹内久美子氏の本を読めば分かりやすく書いてある。なぜフィボナッチ数列が大切なのかは、結局、前々回までが流用可能であって、うちの3世代説と関係あると思ってる。聖はあまりに深すぎるテーマだから、「信じる」しかインプリメントしないつもりだったけど、、、。そして聖と性で言えば立川流。あんな吐きそうになる髑髏なんて、真面目に文献を探す気にもならないけど、ヨヨチューとも繋がるのかもね。

 

結局、完成した後にアドオンできる部分と、最初から組み込んでおかなくちゃいけない部分。その切り分けに尽きる。設計完了したつもりだったけど、意図を考え出して1ヵ月は迷いの森。その中に誘惑としてのこれらの本。最初からデカク作ろうとすれば必ず破綻するのは分かっているつもりだけど、美と聖の誘惑はある。AIに性はどっちでもいいと思っているけど・・・。そういえば、『人工知能とは』で皆さんがかなり活発に自由に意見を書いているけど、AIに性別は存在する?させる?勝手に出現する?べきかまでは、誰も考えていないような。無性から有性の発生および有性の有利さは昔からメジャーだし、性を担うのが極小の精子と極大の卵子になるのもシュミレーション的に証明されてたハズだけど。アルファ碁がデスクトップサイズまで小さくならない限りシンギュラリティなんてありえないけど、遥か未来はAI同士がSEXするのかもしれん。無機物ベースだとすると、SEXと言っても精子と卵子でなく知識の断片の交換!? それって通常のコミュニケーションと何が違うのだろうね。

 




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