不動明王紀行


不動明王を追いかけようと決めて3年。関東、関西の主要な不動明王には殆ど行った。今日は会社を午後半休して浄楽寺の御開帳。2013年当時はあくまで本に載っている写真での判断だったが、実際の仏像を見てまわって今は確信となった。不動明王の最高傑作は間違いなくこの浄楽寺の不動明王です。

浄楽寺に行ったのは今回で3回目だけど、この3年間で説明が変わった。以前の説明文の写真は撮っていないけど、この不動明王が「頼朝の守り本尊だった」という大事な情報を見落とすワケない。以前の説明では「北条時政が建てた伊豆の願成就院に対抗して当地の領主だった和田義盛が建てた」としか書いてなかったような?? もしこの不動明王が頼朝のものであったるならば、最高傑作である有力な証拠。

なワケはない。最古の証明は出来ても、最高傑作の証明なんてできないし、それは鑑賞する個々人が自己の判断で決めればいい。

今日、この仏像を10分以上眺めていたら、隣で上品な女性が「いいわね〜」と話をしてた。普通の人はちらっと見て終わりだが、その場で立ってずっと眺めていて、口の牙について感想を述べ始めたのでついつい、「分かりにくいけど、この仏像は牙があると思いますよ」と話しかけてしまった。そのあと会話が盛り上がったけど、その方も「憂いがあらわれているこの仏像が一番ね」と言っていた。そう、単に怒るだけならアホでもできる。言っちゃ悪いけど、殆どの不動明王は単に怒っているだけ。もちろん怒る事が仕事なのだからそれが当然なんだけど。


「この仏像にそっくりの仏像を正月に高島屋で買ったの」と言われた時はびっくりしたけど、隣にいた男性が「母が衝動買いしたんですよ。黒檀の仏像、50万円で」と言った時は、もっとびっくりした。イスムは手が出る範囲の値段だが表情がパス。50万円は絶対に出ないが、その仏像はぜひ見てみたい。「次回のご開帳にも来なくちゃ」と言っていたから、伝わる人には伝わるんだろう。

 

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ということで、他の不動明王の感想に行きたいと思います。

まず絶対に必須なのが京都の東寺の不動明王。今年のGWに行ったけど、現地のお堂の光の関係から、この本に記載されている/出回っている写真よりも陰影感はあった。現地の講堂はさすが東寺と思わせる空間。けど、不動明王がその空間に貢献しているとはあまり思えない。足を引っ張っているとまでは言わないが、他の仏像の方がよっぽど記憶に残る。

個人的に期待大だった奈良の不退寺。上記本・出回っている写真を見て分かるぐらいオンリーワンの表情だが、現物は台座も含めて上の方に置いてあるので、この俯き加減の表情を下から覗き込む。だから余計に悩みが深く見える。かなりいいです。写真よりも現物の方が上。ただ、残念ながらお寺全体の波動が低いと感じた。ああいうニュースになるのも納得。波動うんぬんに関しては美術的な評価基準でなくパワースポット的な評価基準ですが。。

ちなみに波動で言うと、びっくりしたのが奈良の大安寺。聖徳太子開基だし、過去は東大寺、興福寺と並ぶ大寺だったというが、今は忘れられた存在となっている。なんかのパンフレットで見て気になって奈良旅行の最後に立ち寄ったけど、ついてびっくり。やっぱり多くの人が行く場所は観光地化していて、波動は下がるね。いくら夕日でちょうど良く太陽光が入り込むとはいえ、ここまで綺麗に写るとは思わなかった。たまたま一枚とかじゃないんだよね。写真毎に色が変わるのも凄い。

九品仏のために行った浄瑠璃寺。不動明王のレベルも高いな、と思っていたら、この本にも載っていたし自分も過去に★つけてた。すっかり忘れてました。。感情的には怒りだけの不動明王だけど、深みが違う。伝・康円(運慶の孫)作だけのことはある。ちなみに奈良と京都の県境にも近い場所にある浄瑠璃寺は有りえない波動の高さ。さすが「平安貴族の理想郷」。国宝の五重塔が素晴らしく、気合入れて写真撮っている人も多かった。ついつい入れ子で撮ってしまった。せっかく奈良と京都に1日ずつ観光してたけど、京都は若冲の墓、奈良は中宮寺の半跏思惟像にも行ったので、不動明王の話題はここまで。ちなみに中宮寺は良かった。個人的には広隆寺よりも感動した。その理由は半年経っても上手く説明できないだが。

ということで、不動明王紀行の続きは次回で。
 




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